オンライン大学の学生生活をサポート
学生部は、学生サポートセンター、システムサポートセンター、キャリアサポートセンターの3つのセンターと入試課で構成されている大きな部署です。私はその中の学生サポートセンターで学生対応を主に担当しています。業務内容は入学直後の学生の情報管理から在学生の日々の問い合わせ対応、学費の納入管理や休退学管理まできわめて多岐にわたります。サイバー大学はフルオンライン大学のため、学生が来校することはほとんどありませんが、電話やメールで毎日学生と連絡を取りながら学生生活全般のサポートを行っています。
個々のライフスタイルに合わせたアドバイスを
私自身が、学生時代に大学職員の方にお世話になった経験があり、就職活動では大学職員を志していました。当時は残念ながらご縁がなかったのですが、サイバー大学の学生サポートセンターの福岡移管に伴う求人情報を見つけ、迷わずエントリーしました。ようやく学生時代からの夢を叶えることができ、今は充実した日々を送っています。サイバー大学は日本で唯一のフルオンライン大学です。そのため、学生からの相談内容も、学生サポートの方法も、通学制の大学とは異なる点が多くあります。たとえば履修相談も、自分がめざすキャリアに向けてどんな科目を履修すればいいかといった内容だけでなく、履修方法やシステム操作に関する相談も多く寄せられます。サイバー大学の授業はオンデマンド方式なので、学び方は学生によってそれぞれ異なります。そのため、個々の学生の学習環境やライフスタイルを考慮したきめ細かなサポートが求められます。内容によっては他部署への確認も必要となるので、日々、判断力を磨く必要があると感じています。
実際に自分自身も授業や資格取得を体験
学生の相談にしっかり応えるためには、私自身もフルオンライン大学の特色を熟知することが必要です。そのため、実際に私も授業を受講しましたし、学生の多くが取得をめざすITパスポートの資格も取得しました。自分が実際に体験することで、学生が大学生活の中でぶつかる壁や悩みを知り、生きたアドバイスを送ることができると思うからです。また、年に1度学生にアンケートを実施し、学生がどのように工夫をして学んだか、その成功体験をナレッジとしてデータベース化しています。そうした過去の事例、自分自身の体験をもとに、学生に寄り添ったサポートを行うことを心がけています。たとえば仕事が忙しく授業を通しで受講することが負担になっていた学生には、授業を分割して受講する方法を紹介しました。後日「アドバイスしてもらった方法で、負担なく仕事と学修を両立できました」と感謝の言葉をいただいたときは、心が温かくなりました。
オンライン大学ならではのサポートを追求
日本のフルオンライン大学は、2007年のサイバー大学開学を機に生まれた新しい大学教育のカタチです。その意味でまだまだ進化の過程にあり、学生サポートもまたフルオンライン大学ならではの理想を追求していかなくてはいけません。その意味で改善すべき課題は山積されているといっていいでしょう。たとえば現在の学生対応はメールと電話が中心ですが、対面と比較するとどうしても細かいニュアンスが伝わりにくい部分があります。今後はテレビ会議システムやSMSによるリアルタイム対応など、より学生の利便性を向上させる手法を取り入れていく必要があるため、さまざまなアイデアを現場から強く発信し、より良い教育環境の整備に貢献していきたいと考えています。幸いなことに、サイバー大学には社員のチャレンジを尊び、後押ししてくれる環境、文化が根づいています。最近も学生データの管理に関する提言を行い、採用されたことがありました。フルオンライン大学の歴史を刻むサイバー大学の一員として、今後も理想に向かってチャレンジし続けていこうと思います。
